私自身、大学1年生の18才のときに事業を立ち上げ、以来20数年自由気ままなフリーランス生活。万屋相談的な何でも屋でコンサルをなりわいにしている。
そんな経験から、これまで民間企業向けに、営業や時間管理、対人コミュニケーション等々のセミナー講師として招かれることも少なくなかった。それはそれで面白かったのだが、セミナーの限界が見えてきた。
30~90分という短い時間で、長くてせいぜい2~5日間という時間では、「やる気」を一時的に起こさせることはできる。でも結局のところ、継続的に取り組まなければ、成果が出ない。
しっかりノウハウやスキルを伝えることができるのは、継続的にかかわることができたとき。当たり前といえば、当たり前の話だが。
学生たちとの出会いから支援事業へ
10年ほど前から、大学や専門学校の非常勤を仰せつかり、学生たちと関わる機会が格段に増えた。彼らを見ていて、
「そのスキルあれば、バイトしなくても事業起こしてお金かせげるじゃん」
と思える学生のなんと多いこと。そして、私たちと密に関わるようになった学生たち(学生に限らずだが)の多くが独立起業していった。そのほとんどが、一緒にワイワイお酒を酌み交わす仲からはじまっているのだが。
「(学生もサラリーマンも)あの人にかかわる人、みんな独立しちゃうんだよね」という声がちらほら聞こえてくるのは、ちょっと嬉しくもあった。
そこで、今までいわば単発で偶発的な関りを通じての若者起業支援?だったものを、もう少し、体系的で有機的なコミュニティーをベースに若者起業支援をつくってみようかな、と思い始め、野心的もいえる試みにここ最近(2019年10月末から)取り組み始めた。それが
「学生起業化プロジェクト」
学生たちの「やりたい」を形に、可能な限りマネタイズできる仕掛け作りのお手伝い。
常に解放されたオープンコミュニティー
事務所兼にしてる我が家を常時開放し、学生と若手経営者を招いての食事会(飲み会?)をベースとしたコミュニティーを少しずつ育ててみた。結果、学生たちが抱える様々なアイディアや悩み、将来設計を経営者の面々が聞き、アドバイスを含め自由に相互交流できる「ゆる~い仕掛け」になった。
私たちのもとに集う様々な分野で活躍する経営者同士で相互に化学反応が起こることもあり面白い。そこに学生や若者が加わることで、時にカオスになることもしばしばだが。
学生たちにとって、いわゆるサラリーマンとは違う大人たちの話に加わることは、かけがえのない貴重な経験になるはずだ。
事業を起こすうえで何が必要なのか、どうやったら信頼を勝ち取れるのか、今は代表取締役として活躍している経営者の失敗談や起業時の苦労話、また学生だった頃何をやっていたかといったもろもろの話を直接聞くことだってできる。
なかでも若手経営者の事業立ち上げ時の話は、「起業なんてリスクがあってどうせ無理」と思っている大半の学生たちにとり、「えっ、そんなのでいいの?」「自分でもできそう」「起業といってもお金かけずにできるんだ」という新鮮な驚きもあり、更なるモチベーションにつながっているようだ。
興味ある方はぜし!
自由に使えるホワイトボード、プロジェクタ、wifi、パソコン一式を常備。
実質的に、コンサルタントによるサポート付コワーキングスペースとでもいう空間。
毎日開放しているので、突然現れる方も少なくない。
うちに出入りしている学生さんはまだまだ少ないが、徐々に仲間が増えてきた。
日々、つたないながらも面白いアイディアが飛び出す。
うちに集う経営者の支援をもらい、具体的に動き始めた企画もある。
起業のみならず、退屈な日常の中で「このままではいけない気がする」という危機感を少なからず持った学生も多い。
「今の自分を変えたい」「なにか面白いことないかな」
そんなふわっとした思いでやってくる学生や若者たちもいる。起業したいというのは二の次で、変化を求めてくる学生さんたちだ。だが、そんな彼らと付き合っていく中で、少しずつ変わり、面白いイベントや事業を立ち上げるケースもある。
今現在、定期的に私たちのもとに集っている学生は、2カ月ちょいで20名弱(2019.12.28現在)。
そんな謎コミュニティーだが、興味関心のある方、学生に限らず、連絡いただければ大歓迎。
一緒に楽しい仕事をつくってみませんか?
追記:
先ほどあわただしくアップした学生メンバーページはこちら(↓)
ポツポツ更新していきます